週末ごとにやってくる台風に振り回されながらも、晴れの続く日を狙って稲刈り作業をした。
一番大きな田んぼで稲を刈るときは友人たちに声を掛けて、手伝ってもらった。
午後の日も傾いて来たころ、それまで笹で遊んでいた友人家族と子どもたちが、おやつを持ってきてくれた。四家族15人。土佐町でお米を作りはじめて今年で六回目となるが、田んぼにこんなにも人が集まったのははじめてかもしれない。
早々に食べ終わった子どもたちは、稲が刈られて広々とした田んぼで、走り回っていた。
何人かに「お手伝いしてくれる?」と聞くと、嬉しそうに藁束を運んだり、落ち穂を拾ってくれた。そのうち、落ち穂拾い競争になって、一等賞は97本集めたナナちゃん!
おしゃべりしながら、笑いながら、一緒に働く。
昔の稲刈りの風景もこんなだったのかな? 稲を干し台に掛けながら想いを巡らす。
土を稲もよく乾いていたので、作業は順調に進み、一反ほどの広さを一日で終えることができた。これからの天候にもよるが、三週間ほど天日で干したあと脱穀をし、籾摺りをする。新米が食べられるまでもう少しだ。